4月7日~4月10日
奄美大島ツアー。

新島と利島を眼下に 小さな小窓の向こうには美しき銀翼。

その機能美溢れる翼の下。
水平線と同列に見慣れた南伊豆の海岸が現れる。
眼下には新島がハッキリ見えて、まんまるな利島が浮かぶ。

知っている景色も空のうえからではまるで違うものに見える。
夢中でシャッターを切ると満足し、
膝に置いてあった機内誌に目を戻す。
そこには失礼ながらテレビをあまり見ない自分には名前しか
知らない女性アナウンサーの書いたエッセイがあった。

『思えば遠いところまでやってきたもんだなあ』そんな割と使い古された一文から始まるたった1ページの随筆であったが、
やけに目を引いたのは読みたいと思っていた本の紹介だったからなのだが。

3回も読み返してしまった。
最後の一部。
『旅の目的とは、すなわち人生の目標だ。人生にゴールはなく、そして人生にも旅にも、終わりはない。さすれば潜在的に我らは旅人。旅を宿命づけられ、一所にとどまっていられない私たちは、旅のなかでこそ目的を見つけ得る。旅なくしていきていけないのだよ。さあ、旅に出よう。』

羽田空港に向かって離陸したときから、当たり前のように旅の終わりを感じていた自分のマインドセットを柔らかく崩してくれた。

はい!けんろーです!
行ってまいりました奄美大島!!
実にけんろーも4年ぶり、5回目の奄美。



昨今の世情もあり、なかなかリゾートツアーというものに踏み切れず
ここ数年もんもんとして過ごしていた。
ゲストの方たちのリゾートへ連れて行って!というリクエストにも二つ返事で応えられない日々。

そんな鬱憤とゲストの皆様の日頃の行いのおかげか。
ダイビング中はずっと晴天良凪。
現地ガイドさんからは『今日からいきなり透視度が良い!』
ホテルスタッフさんからも『この時期こんなに晴れ続きは運が良いですね!』とみんなどれだけ徳を積んだのか!笑

到着後、受付を済ませてすぐにランチ。
さっそく潜る。
このためにみんなに乗り継ぎ便にしてもらった。

合計8本のダイビング。

倉崎ビーチ
手広ビーチ
山本SP
大仏サンゴ
ハナゴイ
プチフィッシュ
バベル
ピアテグリ

どのポイントもバラエティに富んだ素晴らしい海。

倉崎では初のリゾート、初のビーチエントリー、ゴロゴロ転がる。
けんろーのチョイスミスでうねりの強かった手広では座礁する。
フィンを履かずにエントリーしそうになったり、ドライの首は折り返さなかったり、ドライの腕のシールを切って水没なんてのも。
数えきれないほどみんなやらかして・・・笑

だが色んなトラブルもあったが、みんなで助け合って楽しんだ4日間。
仲間と共有した時間はかけがえない人生の宝になったはず。

けんろーが譲らなかったネイティブシー奄美の料理。
本当にこれだけは譲れなかった。
元々予定していた日程ではホテルの予約が取れず、ほかを紹介してもらえるとの事だったが、お断りした。
だって、ネイティブシーの食事をみんなに食べてほしいから。
普段、美味しいものをたくさん食べているゲストさんたちもうならせるここの料理。
やはり大正解だ。
黒糖焼酎は凄いペースで減っていく!笑
美味しい食事にお酒が進むのは当たり前のこと。

夜も宴は続く。
しかし、リゾートの楽しみ方は飲むことだけではない。
二日目からは一緒にご飯を食べたあとは自由行動。

満天の星空をカメラにおさめる。
ハブに噛まれなくて良かった・・・
インスタ映えポイントまで腹ごなしに散歩する。
ハブに怯えながら3人でライトを振りながら結局映えかった散歩・・・
皆が羨ましがったのがアマミノクロウサギ観察ツアーにでかけた
NっちゃんとSさん。
正直、そこまで魅力を感じなかったのだが、翌日の二人のテンションと話を聞くと行かなかったのが完全に失敗だった。
これは次回組み込むことも考えねば。



そして今回のメインイベントのひとつ。
Iさんの300本記念、Kさんの100本記念だ。

DCIM100GOPROGOPR0108.JPG



Iさんはリゾートもバンバン潜っているので300本も納得の数字。
しかし積み上げた本数と経験もあり、最近の写真はいつも素晴らしい。
本当に狙いを外さないスナイパーのよう。
ベテランらしく、どのようなコンディションも気にせず、被写体にも拘らずベストショットを目指すその姿勢は良い模範。
今回も南国では当たり前のハナゴイに対してあえてヒレ全開!をコンセプトに素晴らしい狙い撃ちを披露してくれた。

kさんは生粋の伊豆ダイバーでシーランドっこだ。
有難いことにオープンウォーターからずっと一緒に潜っきている。
記念のフラッグを渡すときはオープン講習のときが軽くフラッシュバックしマスクの中が少し曇ったのは内緒だ。
今でも(今回も)時折暴走したり、色々やらかすのは変わらないのだが海を楽しむ姿勢も100本を迎えたとて変わりない。

リゾートの為に用意させてもらったオリジナルフラッグでお祝いし、夜にはケーキでもう一度お祝い。
大成功の記念ダイブになった♪

最年長Mさんは初リゾート、初ビーチなど
緊張の連続。
いつもの堅い動きがさらに堅さを増してはいたが
すこしずつリゾートのスタイルにも慣れ、最終日のバベルなどは
気持ちよくサンゴのうえを泳いでいた♪
そして誰よりもお酒を愛し、本当に美味そうに飲む!笑
ベッドからは落ちないように気を付けて!(*’▽’)

Sさんは終始、豊富な話題と知識でみんなの耳を楽しませてくれた。
水中では正直ビックリするぐらいキレイにアカメハゼを撮影していた。
こんなに撮れるようになっているとは!笑
ちょっと嫉妬するぐらい。

Nっちゃんは陸上ではいつも通りマシンガントークで楽しませてくれる。
流石にベテランダイバーなのでよく気が付いてくれて本当に助かる。
Kさんのフィン履いてるかのチェックはこれからもお願いします。

こんなによく喋って笑う人たち。
これもダイビングという共通の楽しみを知っているからこそ。
素晴らしいメンバーとこの奄美大島に来れたことに感謝します。

『このメンバーがいいねえ、またこのみんなでツアーにきたいなあ』とMさんのツアー中の一言。
そう思えたことが何より幸せな証拠だと思います。
正直、書ききれないエピソードがありすぎてだいぶ端折りましたが
ゲストさんのおかげで本当に素晴らしいツアーになりました。

人生にも旅にも終わりはない。
さあ、また旅に出ましょう!!

皆様ありがとうございました!

伊豆 ダイビング シーランド けんろー。